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  『冬は掘りごたつに入ってワインを飲みながら、好きな本でも読んだりし、たまには友達を呼んで・・。そんなホッコリできる私の部屋を作りたいの』と雑誌の切り抜き写真を送ってこられました。
それは、以前お泊まりになられた、落ち着いた雰囲気の中にオシャレな空間がひろがる和モダンな旅館の部屋でした。

京から紙について詳しくはこちらから→
 
 


 その選びぬいた、憧れの部屋の写真を送ってこられたお客さまは、皆さんご存知の外資系ホテルの秘書をされておられ、仕事の関係で国内外のホテル・旅館を利用することが多く、鋭いプロの目をお持ちのお客さまでした。
お客さま:『いつか今まで泊まった中で一番居心地のよかった部屋を、我が家のリフォーム時に絶対1部屋つくろうと思っていたの。それと、ホンモノにこだわりたいの。ホンモノは絶対にお得。経年変化にも味わいがあり永〜く使えるから。』・・・脱帽です。
 


 その部屋には、すこしダイナミックな柄の京から紙(光琳大波)が使われていたのですが、グレー地にキラ粉の波が明かりの反射で柔らかく見え、オシャレでマッタリ空間が出来上がっていました。
お客さまの憧れておられる理由が十分伝わってくるお写真でした。

このイメージ空間をご提供出来れば、これからのプライベートな楽しいお時間を紡いでいっていただけることは間違いなし。このイメージを職人達に伝えるだけでも技に気が入るのです。もちろん、伝える私達も同じです。月を見るために建てられた桂離宮の遊び心を手本に、波に映る月をイメージし引き手に月文字(桂離宮写し)をお選びいたしました。
お客さまからは「4畳のかくれ部屋っぽい感じで」と楽しそうに話しておられましたので、隣のモダンな部屋に面したふすまは、ピンク地に光悦蝶をご提案し、気分によってふすまをひっくり返して4畳のかくれ部屋をイメージチェンジできる仕掛けに。引き手はモダンな部屋にも合うステンレス製の丸モノをお奨めさせていただきました。デザインはモダンで、しかも価格もお利口でお安くご提供できました。


 今回、お客さまのイメージ通りの空間を実現するために、から紙に合った引き手画像を5点程メールにて添付ファイルでお送りし、その中からお選びいただきました。
波間を飛び交う波千鳥を連想し、光琳大波のから紙に千鳥の引き手や、秋唐草のから紙にコウモリの引き手なども魅惑的なオリエンタル感が演出できて美しいです。
ここはおもいっきり楽しんで選んでいただくことをお勧めします。お客さまのいろいろな想いをお聞かせいただければ、よりご希望に叶った空間作りのお手伝いをさせていただけ、引き手もご予算に合った賢いお買い物をしていただけます。
 


 森の保育園(東京)の園長先生のお考えはたいへん素晴らしく、グラッサー博士の選択理論を勉強されたそうです。「保育園に茶室をつくりたい」園長先生には、ある信念をもっての決断という事は、お話しからひしひし伝わってきましたが、私にとっては冒険でした。「子供たちが、落書きしたり破ったりしないだろうか?」でも、三つ子の魂百までと云われるのは経験上、 理解できましたので、園長先生がお選びになられた“五筋市松”の粋な柄に、偶然、職人さんが楽しんで作られたスス竹の引き手、(本物のスス竹の引き手は、古い藁葺の民家の屋根裏からとれる100年から200年煙に燻された竹の節で作られるたいへん貴重な引き手で、趣のある茶室に使われますが、)これは節でない部分を輪切りにして別の材料を底に張り合わせて節の引き手風に仕上げたもの。しかしスス竹の趣が十分味わえる引き手をご提案 しました。これもたいへんお利口なお値段でご提供することが出来て、京から紙の美しさにもたいへん喜んでいただけました。後日、設計された建築家の方から次のような驚きの話をうかがい、共に喜びホンモノの魅力の“チカラ”を再認識しました。
園長先生から、『元気に暴れている子供たちが茶室に入ると、行儀よくなるのですよ。よい物の判断が感覚として判るのでしょうね。情操教育ができて親御さんも大喜びなのよ。』とのうれしいお言葉をいただきました。
そして、園長先生が茶道を勉強されておられることは存じていたのですが、実家のお父様にたいへん褒めてもらわれた訳が判りました。お父様のお仕事は表具のプロだったのです。
 
 


 建築家・デザイナーさんのご要望レベルは、非常に高いですね。コンセプトをお聞きし、送ってこられるスケッチやCGから、素材を選びそのマチエール作りに一番力が発揮できる職人と一緒になって製作して行きます。その中で、「こんな表現はどう?」と出されたサンプルが、国宝級の物もしばしばあります。写真はダメ!と掲載出来なくて残念ですが、良いモノ作りにはとても大切で、 想像以上のものが出来上がる起爆剤になります。京都のクラフトマン魂は、職人さんの技と知恵で京の文化を支えてくれています。
ANAクラウンプラザ大阪ロビー吹き抜け部分も、弊社が手がけさせていただきました。これにも熱いマイスター魂が吹き込まれています。